越境EC経営者の方と展示会巡り
幕張で行われる展示会には、日本全国からこだわりの食品があつまる。
たくさんの商品がありすぎて、何を扱えばよいのか本当に迷う。
事業を始める際の「軸」がないと、本当にブレブレになってしまう怖さを感じた。
ただ、現実的に商品を届けるところまでサービスを作ろうと思うと当然制約も発生する。
重さ、大きさ、価格、バリエーション、賞味期限、これらを組み合わせて選択していくとだんだんと選択肢は狭められていく。
商品の数だけ、作り手さんのこだわりと努力があるので、なかなか選択できない自分がいるが、実際にサービスを実現するためには、ある程度合理的に進めていかなければならないと実感した。
越境ECの経営者との出会い
商品を通じて私が行いたいと思っていたこと、
「日本の良いものを海外に伝える事」
これを実践している経営者の方とお会いした。
無添加をキーワードに、創意工夫して商品を作る生産者さんの商品を毎月海外へ届けている。
毎月、新しい商品を組み込みお客様へ新しい発見を届けつつ、
実はそこから、「こんな商品が海外の人に受け入れられるのか!」という驚きをもらうことも多いという。
いつもお金と交換して受け取る「商品」という以上に、
商品がどんな思いで作られたのか、どんな工夫があるのか、どんな風に体に良いのかということが丁寧に説明される。
そこには、無機質なお金のやり取りよりももっと豊かな交流が生まれていて、日々の自分の生活が感となく満たされないように感じていた理由を知ったように思った。
私もそんな「こころ」が感じられるサービスを作りたい。
私にとって「海外」とは何か。
最終出社日から29日目
”日本の地域の商品を「海外」へ販売したい”と考えています。
「なぜ」日本国内ではなく「海外」へ販売したいと思うのか、これを言葉にできるよう残したいと思います。
・ASEAN諸国の学生との交流イベントの実施
・21か国への海外旅行の経験
この2つの経験が「海外」とのつながりを求める原体験となっていると思われます。
ASEANの学生とは、お互いネイティブではないだどだどしい英語でコミュニケーションを行いました。
海外旅行も、達者でないスピーキングではありましたが、現地の方とお話をしつつ旅を楽しむことができました。
決して英会話が得意なわけではありませんが、それでもこれらの経験は私の中でとても楽しく面白く可能性を感じる出来事だったのです。
完全に自身の経験則ではありますが、言語がそれほど得意でないという人でも海外の人と関わることが楽しい、面白いという私のようなタイプの人間は存在すると思うのです。だからこそ、日本の地域の特色ある商品が、そんな「海外の人や物」に好奇心を感じる人の面白いと思う気持ちに刺さるのではないかと思うのです。
英語が得意ではない私の、「海外」に商品を届けたい気持ちはここからきています。今考えている事業に対して、英語というスキルの面で残念ながら私に優位性はありません。それでも「海外」に対してワクワクする気持ちを持つ世界のどこかの人に何かを楽しい気持ちを届けたいと思うのです。
ロジカルな説明と「納得」について考えたこと。
最終出社日から28日目
自分が実現したいことを形にするために、人に説明する機会が増えました。
そして、説明に対して、「なぜなのか」を尋ねられることが増えました。
この活動の中で私は「自分の思いを言葉にするのが苦手」であることに気づかされました。
ロジカルな人は、自分がやりたいことを整合性が合うように説明するのが得意です。その説明を聞いた人は、中身や思いがどうかにかかわらず「納得」します。さらにロジカルな説明に”思い”をのせて語ることができれば、聞いている人の「納得」はさらに深まり「感化」されます。
たくさん考えて、思いを伝えても、それがロジカルでなければ人は「納得」しません。「納得」しないと、発言者の意見・考えを聞き入れようとは思いません。
この経験から考えたことは、次の3つです。
・人に協力を得たいときに「納得」できる説明は有効
・しかし、意見をもらう段階では正直「納得」させることは不要。いろいろな角度から検討するときに、切り口よって根拠は変わってくるので、整合性が通るように「なぜ」にすぐさま回答できなくても、気にしなくてよい。
・ロジカルであることと、自分が真に思っていることは一致しないかもしれない。ただ、日ごろから相手を納得させるロジカルな説明ができることは、役立つことが多いので出来るようになるとよい。
ロジカルな人にロジカルな突っ込みを受けてうまく答えられず、それじゃあダメだと気落ちします。でも、ロジカルな説明ができることは一面では正しいですが、ロジカルであることと=正解ではないと気付きました。
人は「なぜ」なのか知りたがります。ロジカルに説明するのが苦手な人にとって、「なぜ」を説明するのは時間がかかることですが、「なぜ」を説明する必要があるのは極論人から協力を得たい、人を動かしたい場合のみでよいのです。
「なぜ」の論理を固めることよりも、何か一つ仕事を進めたほうが良いですが、会社でもどこでも、この「なぜ」を説明することに時間をとられます。どうせ時間が取られるのであれが、素早くロジカルに回答できることは時間短縮のスキルとして、身につけたいです。でも、それは一側面であって本質ではない。
このように考えることで、自分の不得手と向き合いつつも、でもそれは落ち込むべきことではないと思えるようになりました。
【起業に向けて】スタハ コンシェルジュへの相談
最終出社日から21日目
東京創業ステーションのコンシェルジュ相談を利用して、今後の進め方を確認しました。
悩んでいたのは下記について。
それぞれ仮の結論は出たので、今後の進め方と合わせて記録します。
①前回の相談結果を受けて、ターゲットとそのターゲットに提供する価値を3パターン(体験型のサービスと商品販売型のサービス)作成していましたが、どの組み合わせからスタートするのかよさそうかを相談しました。
⇒結果、2パターン検討中の「商品販売型のサービス」から実現に向けて動かすことにしました!
次のステップとして、「どの国の人へ」「どんな商品を」「どんな価値を訴求する形にして」販売するのか具体的な商品を作っていきます。
1、売り先としての国の選定
「自社の商品を購入してくれる消費者が育っていそうか」を3観点から確認します。
(価格面)…想定する商品と価格に納得度がありそうか。
(文化面)…想定する商品に興味をもってもらえそうか。
(EC利用の浸透度)…そもそもECで商品を購入することに抵抗がないか。
2、1で絞った中から国を仮決めし、その国の人をイメージして、具体的な商品を考えていきます。
②考えたプランはどちらかというとプロダクトアウト的な発想ですが、マーケットイン的な考え方で、自分の強みが生きるサービスを考えられないかということも相談しました。
すると、コンシェルジュの方から
★プロダクトマーケットフィット・・・同じ商品でもマーケットによって訴求ポイントを変えて売っていくこと。
という考え方があるので、マーケットイン、プロダクトアウトはそこまで気にしなくても大丈夫!というお話をいただきました。
方法は様々ありますが、自身が実現したい、「商品を通じて日本の魅力を伝え、地方のことも海外の方へ知ってもらう。」ということを実現できるよう、試行錯誤していきます!
もう一つ、
プロダクトを考えるうえで、地域のものを、東京の人に売るにはどうしたらいいのか。どんな商品、売り方なのかを考えることが大切という言葉が心に刺さりました。
Qなぜタピオカは売れるのか。ほかの物は違うのか。食×女子高生が買いたくなるファッション性は何なのか。
海外の方に商品を売る場合もこの考え方が必要なのだと思います。
意識して商品の検討を行っていきます。
【起業に向けて】セミナー「2022年起業すべき注目市場と成長事業」
【最終出社日から20日目】
東京創業ステーションが主宰するセミナーに参加しました。
若手ベンチャーキャピタリストによる2022年の起業トレンド大予測!
「起業すべき注目市場と成長事業」
<今後のベンチャーキャピタル(VC)の動き>
・小さく初めて⇒検証して⇒大きくしていく
所から、大きなお金を入れて⇒大きく変える事業を行う流れになってきている。
・VCも2極化している。商品がなくても、1000~2000万を投資するというVCもあるので、中途半端なポジションだと投資を受けるのが難しい。
・肥大化する方向のVCでは、1投資で50億の利益とすると、500憶の上場が必要なので、スモールビジネスに対する投資は行いずらい。
・プライベートファンドは、特に大きい金額で上場させるので、スタートアップの大型上場が増えていく。
<今後のトレンドの状況>
・エンタメ周り たてよみスクロールの漫画が世界トレンドに。漫画のマーケットが大きくなっている。
・コマース周り 飲食、小売り、リアル店舗の
⇒デジタルの導入(予約サイト、在庫システム、支払い等)
・ライブ配信周り
⇒マス層に向けて、オンラインサービスの体験がエンタメの方向に延びていっている。
・NFT
⇒メタバースの文脈で、新しい経済圏として注目。投機的な目的でバズっている。
⇒サポートが追い付いておらず、本物か偽物の補償ができるようになると真に盛り上がるかも。アート単体だと市場は狭い。
・Z世代の志向が変化
⇒そもそも資本主義って何だろうという動きがある。SDGSが盛り上げるなど。企業の中でのここちいいポジションを築く等。脱成長。
⇒Youtube、Tiktok、などで見るだけでなく、自分で作っていこうという世代
⇒メタバースの親和性が高いのも、実世界で持てない、持ちたくないものをウェブの世界で体現するなど。
・SDGSの展望
⇒20代後半~30台の人はまだそこまで意識高くないので、大きな市場ではない。クリーンテックも多くの資金が落ちているわけでないのでこれからか。
トレンドではなく、ペインを感じているところ、自分の原体験に通じるところ、好きなことに対して真摯に向き合い事業を考えていくべし。それがないと続けられないし、PDCAの早さにも影響してくる。
という言葉が印象的でした。
「トレンドではなくて本質的な人の課題に根差したビジネスを行う。」
を意識して事業を開始できるよう考えていきます。