バーのオーナーに学ぶサービス作り

お世話になっているバーのオーナーにサービス作りで心がけていることを聞いてみた。

このオーナーはとても良い人なのだが、合うとやや緊張する。

これが経営者のオーラ?と思いつつ話を伺ってみる。

 

印象的だったのは二つ

1、それなりの単価で販売できるものを選ぶこと

2、利益の出る販売価格をはじめに設定し、そこに見合った付加価値をONしていくこと

 

市場に受け入れられる商品と価格はどこなのだろうと考えてもわからないことをぐるぐるしていた私にとって、これはなかなかそうかと思わされた。

 

自身の課題として、ニーズが分かっていない&そこにいくら払う人がいるかわかっていないというのが圧倒的にまずい状態であることに変わりはないが、

経営としてうまく軌道にのせるための考え方として、上記はとても大切だと理解した。

 

次に、このオーナーのサービス作りに対する姿勢について、考えたことを整理したい。

バーのサービスに対する理解が深く、熱い思いを持っていることはオーナーのブログや言動から分かる。

 

・良いといわれる多くのバーを実際に体験している

⇒そこから売れる、良いバーの経験則を要件として抽出できている。

 

・来店したバーのお酒のラインナップや売れ方でその店がどの程度繁盛しているかわかる⇒お酒の仕入れ値と売値に関する相場が把握できている。

 

・自身もバーテンダーができるくらいお酒に精通している

・付加価値である従業員を集められる、教育できる。

⇒お酒自身が好きだし、お酒の知識があるうえで、人に提供できる技術がある。

バンド等で培った、人を集める、動かすのスキルがある。

 

ここから言えるのは、下記の3つだ。

 

【業界理解(消費者としての理解)】類似サービスの良い点、悪い点を分析して自分のサービスを磨く。(自分がお金を払ってでも探求したいと思える分野にすべし)

 

【業界理解(売り手としての理解)】類似サービスの利益構造が分かる。仕入れ値と売値の値幅が大きいものへの感度を持つ、相場が分かる。

 

【内製化:付加価値を作る部分を自社で持つ】自分自身で生み出せる(自身のアイデアやスキルを使った)付加価値で利益を得ることが大切。付加価値は人に頼らず、自分で作れるようにする。

 

<まとめ>

利益の出る販売価格をはじめに設定し、そこに見合った付加価値をONしていくことが大切。

 

1、利益の出る販売価格を設定するには・・・

・業界(競合他社)の仕入れ値と売値の相場を知ることが必要。

 

【現状と次の一手】一つのサービスについては把握できたが、利益が上がる構造とはいいきれない。別モデルも調べる必要べて、エクセルに項目をまとめる。

 

2、設定した価格に対して付加価値をつける・・・

・消費者から見た類似サービスの良い点、悪い点を分析して自分のサービスの付加価値を高める。

 

【現状と次の一手】商品研究が足りていない。類似サービスを注文してみる。そして、要件項目として必要な点を書き出す。

 

3、付加価値を高めるときのポイント・・・

・【内製化:付加価値を作る部分を自社で持つ】自分自身でつけた付加価値で利益を得ることが大切。この付加価値を生み出す部分が自社の利益の肝になるので、手放してはいけない。

まずは、

・自身のアイデア・スキルで付加価値を作る。

 

【現状と次の一手】自分で付加価値を作るリソースが少ない。アイデアと実現するスキルを補強する。

 

次に、

スケールメリットなどにより、コストを低く大きな付加価値を付けられるよう、価値を最大化できるように努める。

 

以上を心に刻んで、単価の設定を適切に行い、自らの手で付加価値を高める工夫ができる商品を作っていきたい。